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FXのpips(ピップス)とは?計算方法と実践的な使い方

FXトレードの基本単位「pips(ピップス)」を徹底解説。通貨ペア別の計算方法、ロットサイズ別の損益計算表、実践での活用法をわかりやすく説明します。

最終更新: 2026-04-18

FXのpips(ピップス)とは?計算方法と実践的な使い方

FXトレードを始めると、すぐに「pips(ピップス)」という言葉に出会います。「10pips取れた」「20pipsのストップロスを置く」といった会話は、トレーダーの間では日常的です。しかし、pipsの本質を正確に理解しているトレーダーは意外と少ないものです。

この記事では、pipsの定義から計算方法、ロットサイズ別の損益、実際のトレードでの活用法まで体系的に解説します。


pipsとは何か

pipsは「Percentage In Point(またはPrice Interest Point)」の略で、FX取引における価格変動の最小単位を表します。

基本的な定義

ほとんどの通貨ペアでは、為替レートは小数点以下4桁で表示されます。この場合、1pipsは**0.0001(小数点以下4桁目の1)**です。

例えば、USD/JPYは例外的に小数点以下2桁で表示されるため、1pipsは0.01になります。

通貨ペア表示例1pipsの変動幅
EUR/USD1.0850 → 1.08510.0001
GBP/USD1.2700 → 1.27010.0001
USD/JPY150.00 → 150.010.01
AUD/USD0.6500 → 0.65010.0001
EUR/JPY162.00 → 162.010.01

小数点5桁表示(ピペット)について

現在の多くのブローカーは、5桁(または3桁)の価格表示を採用しています。これは「ピペット(pipette)」または「ポイント」と呼ばれます。

EUR/USDが1.08507と表示される場合、末尾の「7」がピペットで、1ピペット = 0.1pipsです。スプレッドを「1.5pips」のように小数で表現できるのは、この5桁表示のためです。


pipsの金額計算方法

pipsの価値(pip value)は、取引する通貨ペアと口座通貨によって異なります。計算式は以下のとおりです。

基本計算式

1pipの価値 = (1pip ÷ 為替レート) × ロットサイズ

ただし、口座通貨がクォート通貨(2番目の通貨)と一致する場合はシンプルです。

口座通貨がUSDの場合

EUR/USDの例(1標準ロット = 100,000通貨)

1pip = 0.0001 1pipの価値 = 0.0001 × 100,000 = 10 USD

これは最も基本的なパターンです。EUR/USDを1ロット取引すると、1pipsの動きで10ドルの損益が発生します。

USD/JPYの例

USD/JPYはベース通貨がUSDなので、計算が少し異なります。

1pip = 0.01 1pipの価値 = (0.01 ÷ 150.00) × 100,000 ≈ 6.67 USD(レート150円の場合)

レートが変動するため、pip価値も常に変化する点に注意が必要です。

口座通貨がJPYの場合(日本のトレーダー向け)

日本の多くのブローカーでは、口座通貨が円です。

USD/JPYの例(1万通貨 = ミニロット)

1pip = 0.01 1pipの価値 = 0.01 × 10,000 = 100円

1標準ロット(10万通貨)であれば、1pips = 1,000円となります。


ロットサイズ別の損益早見表

実際のトレードでは、ロットサイズによって損益が大きく変わります。以下の表で各ロットサイズのpip価値を確認してください。

USD/JPYのpip価値(口座通貨:JPY、レート150円)

ロットサイズ取引単位1pipsの損益10pipsの損益50pipsの損益
1マイクロロット1,000通貨10円100円500円
1ミニロット10,000通貨100円1,000円5,000円
1標準ロット100,000通貨1,000円10,000円50,000円

EUR/USDのpip価値(口座通貨:USD)

ロットサイズ取引単位1pipsの損益10pipsの損益50pipsの損益
1マイクロロット1,000通貨$0.10$1.00$5.00
1ミニロット10,000通貨$1.00$10.00$50.00
1標準ロット100,000通貨$10.00$100.00$500.00

この表を頭に入れておくと、ポジションを建てる前に損益シナリオをすばやく把握できます。


実践での活用法

1. リスク管理への応用

pipsの理解はリスク管理の基本です。例えば「1回のトレードで口座資金の2%以上リスクを取らない」というルールを適用する場合、以下のように計算します。

具体例

  • 口座残高:500,000円
  • 許容リスク:2% = 10,000円
  • ストップロス:30pips
  • USD/JPY(1pip = 100円/ミニロット)

適切なロットサイズ = 10,000円 ÷ (30pips × 100円) = 3.3ミニロット

このように、pipsとロットサイズを使って逆算することで、リスクを事前にコントロールできます。

2. リスクリワード比の計算

エントリー前に「リスクリワード比」を確認する習慣をつけましょう。

例:ストップロス20pips、利益目標60pipsの場合

リスクリワード比 = 60 ÷ 20 = 3:1

この比率が1:1以上(理想は2:1以上)であれば、勝率50%未満でも長期的に利益を出せる可能性があります。

3. スプレッドのコスト把握

ブローカーが提示するスプレッドもpipsで表示されます。EUR/USDのスプレッドが「0.8pips」であれば、1ミニロット(10,000通貨)の場合、エントリー時点で0.8ドルのコストが発生します。

スプレッドが広いブローカーでは、このコストが積み重なって収益を圧迫します。ブローカー選びの際は、主要通貨ペアのスプレッドを必ず確認してください。

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主要通貨ペア別のpips特性

メジャーペア(流動性が高い)

EUR/USD、GBP/USD、USD/JPY、USD/CHF、AUD/USD、USD/CAD、NZD/USDの7ペアがメジャーペアです。スプレッドが狭く、pip価値が安定しているため、初心者に適しています。

クロス円ペア(ボラティリティが高い)

EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPYなどのクロス円ペアは、日本のトレーダーに人気がありますが、ボラティリティが高く1日に100pips以上動くこともあります。ロット管理を慎重に行う必要があります。

GBP/JPYの特性(例)

  • 1日の平均値幅:80〜150pips程度(※市場環境により大きく変動)
  • スプレッドは広め(2〜5pips程度)
  • 重要指標発表時は急激な動きが生じやすい

エキゾチックペア

USD/TRY(米ドル/トルコリラ)などのエキゾチックペアは、スプレッドが非常に広く、数十pipsに及ぶこともあります。高リターンを狙える反面、コストとリスクが大きい点を理解した上で取引する必要があります。


よくある誤解とQ&A

Q: pipsとポイントは同じですか?

A: 文脈によって異なります。MT4/MT5などのプラットフォームでは「ポイント」が5桁目(ピペット)を指すことがあります。会話の中で確認が必要です。

Q: すべての通貨ペアでpipsの計算式は同じですか?

A: いいえ。JPYペアは小数点以下2桁、それ以外は4桁が基準です。また、金(XAU/USD)や原油(USDOil)などのCFD商品は独自の計算式があります。

Q: ブローカーによってpip価値が変わりますか?

A: ロットサイズの定義が同じであれば変わりません。ただし、一部のブローカーは独自のロット単位を採用している場合があるため、取引前に確認が必要です。


まとめ

pipsはFXトレードのあらゆる場面で登場する基本単位です。以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 1pip = 小数点以下4桁目の変動(JPYペアは2桁目)
  • pip価値はロットサイズに比例して変化する
  • リスク管理にpipsを活用することで、感情ではなく数字に基づいた判断ができる
  • スプレッドもpipsで把握して、取引コストを意識する

pipsの計算に慣れると、エントリーからポジション管理まで、トレードの精度が格段に上がります。まずはデモ口座で実際に計算しながら感覚をつかむことをお勧めします。pipsの計算を実際のトレードで体感したい方は、Exnessのデモ口座で無料で練習できます

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通貨ペア別 pip値早見表

以下の表は主要通貨ペアの1pipあたりの価値を、ロットサイズ別にまとめたものです。口座の基準通貨がUSDの場合の概算値です。

通貨ペアマイクロロット (0.01 lot / 1,000通貨)ミニロット (0.1 lot / 10,000通貨)標準ロット (1.0 lot / 100,000通貨)
EUR/USD$0.10$1.00$10.00
GBP/USD$0.10$1.00$10.00
AUD/USD$0.10$1.00$10.00
NZD/USD$0.10$1.00$10.00
USD/JPY約$0.067約$0.67約$6.70
EUR/JPY約$0.067約$0.67約$6.70
GBP/JPY約$0.067約$0.67約$6.70
USD/CHF約$0.11約$1.10約$11.00
EUR/GBP約$0.13約$1.30約$13.00
XAU/USD (ゴールド)$0.01$0.10$1.00

※USD/JPYやクロス円のpip値は為替レートによって変動します。上記は1ドル=約150円の場合の概算値です。

クロス円ペアのpip計算例

クロス円(EUR/JPY, GBP/JPY等)は決済通貨が円のため、pip計算が独特です。

例: EUR/JPYで0.1ロット(10,000通貨)を取引する場合

  • 1pip = 0.01円(小数点以下2桁の変動)
  • pip価値 = 取引数量 × 0.01 = 10,000 × 0.01 = 100円
  • USD換算(1ドル=150円の場合): 100 ÷ 150 = 約**$0.67**

例: GBP/JPYで1ロット(100,000通貨)、20pips獲得した場合

  • pip価値 = 100,000 × 0.01 = 1,000円/pip
  • 20pips × 1,000円 = 20,000円の利益

pip計算を使ったリスク管理

pipの知識を実際のリスク管理に活用する方法を紹介します。

ステップ1: 1トレードあたりのリスク額を決める(口座資金の1〜2%が推奨) ステップ2: ストップロスまでの距離をpipsで計算 ステップ3: 適切なロットサイズを逆算

計算例: 口座資金30万円、リスク1%(3,000円)、ストップロス30pipsの場合

  • 必要なpip価値 = 3,000円 ÷ 30pips = 100円/pip
  • USD/JPYなら: 100円/pip ÷ 100(1万通貨の1pip値)= 0.1ロット

この計算を正しくできるかどうかが、長期的に生き残れるトレーダーとそうでないトレーダーの分岐点です。Exnessのデモ口座で実際に計算しながら練習しましょう。


よくある質問

pipsとポイントは同じものですか?

文脈によって異なります。MT4/MT5などのプラットフォームでは「ポイント」が小数点5桁目(ピペット)を指すことがあります。例えば「10ポイント」は「1pip」に相当する場合があります。会話やプラットフォームによって意味が違うため、確認が必要です。

USD/JPYと EUR/USDでpipの計算方法が異なるのはなぜですか?

通貨ペアの表示桁数が異なるためです。USD/JPYは円が絡むため小数点以下2桁(0.01)が1pipですが、EUR/USDなどほとんどのペアは小数点以下4桁(0.0001)が1pipです。この違いを理解せずに計算すると損益の把握を誤るので注意が必要です。

ブローカーのスプレッドが「0.8pips」と表示されています。これは取引コストですか?

はい、その通りです。スプレッド0.8pipsは、取引開始時点で発生するコストです。ミニロット(10,000通貨)のEUR/USDなら0.8pips × $1/pip = $0.80のコストが片道でかかります。往復(エントリー+決済)では倍になります。スキャルピングなど短期取引ではこのコストが積み重なるため、スプレッドの比較が重要です。

レバレッジをかけるとpip価値は変わりますか?

いいえ。pip価値はロットサイズ(取引数量)によって決まり、レバレッジによって変わるわけではありません。ただし、レバレッジが高いほど少ない証拠金で大きなロットを持てるため、相対的に1pipの損益が大きくなります。レバレッジとロットサイズはセットで考えることが重要です。

マイクロロットから始めるとpip価値はどれくらいですか?

マイクロロット(1,000通貨)のEUR/USDなら1pip = $0.10(約15円)です。USD/JPYの円建て口座なら1pip = 10円になります。初心者がリスクを抑えながら実際の取引感覚を学ぶには、マイクロロットが最適な出発点です。


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