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通貨ペアの相関一覧|FXの相関係数の見方・計算方法とクロス円の注意点

FXの通貨ペアの相関を一覧表で整理。ドルストレートとクロス円の相関係数を直近1年と3か月で比較し、エクセルでの計算方法と、同じ方向のポジションが重なる危険も解説します。

通貨ペアの相関一覧|FXの相関係数の見方・計算方法とクロス円の注意点

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通貨ペアの相関とは、2つの通貨ペアの値動きが同じ方向・逆の方向にどれだけ動きやすいかを示したものです。相関係数は+1から-1で表し、+1に近いほど同じ方向、-1に近いほど逆方向、0に近いほど関係が弱くなります。ポイントは、同じ方向のポジションを重ねると、実質的なリスクが2倍・3倍になることです。この数字は固定ではなく、期間によって変わります。

このページでは、ドルストレートとクロス円の相関係数を、当サイトで計算した直近1年と直近3か月の値で一覧にし、見方、エクセルでの計算方法、重複リスクの防ぎ方を説明します。

通貨ペアの相関一覧(直近1年と直近3か月)

次の表は、OnForexが計算した日次の騰落率の相関係数です。出典はYahoo Financeの日足終値で、直近1年は2025年11月12日〜2026年10月30日(250本)、直近3か月は2026年8月6日〜2026年10月30日(60本)です(2026年11月2日に計算)。

ドルストレート(米ドルを含むペア)

ペアAペアB直近1年直近3か月見方
ユーロ/米ドルポンド/米ドル+0.86+0.84強い正の相関
豪ドル/米ドルNZドル/米ドル+0.83+0.62正の相関。3か月で弱まった
ユーロ/米ドル豪ドル/米ドル+0.72+0.56正の相関
ユーロ/米ドル米ドル/スイスフラン-0.81-0.64強い負の相関
ポンド/米ドル米ドル/スイスフラン-0.73-0.60負の相関
ユーロ/米ドル米ドル/円-0.58-0.46中程度の負の相関
豪ドル/米ドル米ドル/カナダドル-0.61-0.55中程度の負の相関

クロス円(円を含むペア)

ペアAペアB直近1年直近3か月見方
ユーロ/円ポンド/円+0.88+0.94とても強い正の相関
米ドル/円ユーロ/円+0.71+0.84強い正の相関
米ドル/円ポンド/円+0.62+0.833か月で強まった
豪ドル/円ユーロ/円+0.71+0.76強い正の相関
米ドル/円豪ドル/円+0.46+0.703か月で強まった
米ドル/円米ドル/スイスフラン+0.57+0.48中程度の正の相関

この表から分かることが2つあります。1つ目は、同じペアでも期間によって数字がかなり動くことです。豪ドル/米ドルとNZドル/米ドルは、1年で+0.83、3か月で+0.62でした。2つ目は、ユーロ/円とポンド/円の相関(+0.88)が、ユーロ/米ドルとポンド/米ドル(+0.86)と並ぶ高さだったことです。クロス円は円の動きを共有するため、同じ方向に重なりやすくなります。これはこの期間の計算結果であり、将来も同じとは限りません。

相関係数の見方

相関係数目安
+0.7〜+1.0強い正の相関。ほぼ同じ方向に動く
+0.3〜+0.7中程度の正の相関。逆行する日も多い
-0.3〜+0.3弱い。ほぼ別々に動く
-0.7〜-0.3中程度の負の相関
-1.0〜-0.7強い負の相関。ほぼ逆に動く

注意したいのは、+0.9は「90%の確率で同じ方向」という意味ではないことです。測った期間で、騰落率の間に強い直線的な関係があったという意味です。値幅の大きさは、同じ方向の動きでも違います。

通貨ペアの相関が生まれる理由

  • 同じ通貨を含む: ユーロ/米ドルとポンド/米ドルは、どちらも米ドルが相手側にあり、ドルの動きを同時に受けます。
  • 米ドルが反対側にある: ユーロ/米ドルと米ドル/スイスフランは、ドルの位置が逆なので、負の相関になりやすくなります。
  • 経済の似た通貨: 豪ドルとNZドルは、資源や中国経済の影響を受けやすく、同じニュースに反応しがちです。
  • リスク回避の動き: 市場が不安定なときは、円やスイスフランが買われ、資源国通貨が売られる動きが同時に出やすくなります。

クロス円は「円」の同じ方向に重なる

クロス円は、ドルストレートの組み合わせでおおよそ成り立っています。

  • ユーロ/円 ≒ ユーロ/米ドル × 米ドル/円。ユーロ/円の買いは、ユーロ/米ドルの買いと米ドル/円の買いを合わせたものに近くなります。
  • ポンド/円、豪ドル/円も同じ構造です。

ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円を同じ方向に持つと、見かけは3つのポジションでも、円に対する同じ賭けを3回しているのに近くなります。表のとおり、ユーロ/円とポンド/円の相関は直近3か月で+0.94でした。

エクセル・スプレッドシートで相関係数を計算する

静的な表を信じるより、自分が取引する期間で計算するほうが確実です。

  1. 取引プラットフォーム(MT5の履歴など)から、2つの通貨ペアの日足終値を同じ日付で書き出します。
  2. A列に日付、B列にユーロ/米ドル、C列にポンド/米ドルの終値を、古い日付を上にして並べます。
  3. 前日比の騰落率を出します。D3に =B3/B2-1、E3に =C3/C2-1 と入れ、下までコピーします。
  4. 空いたセルに =CORREL(D3:D62, E3:E62) と入れると、-1〜+1の相関係数が出ます。
  5. 新しい60行分だけを使うようにずらして計算すると、相関が強まっているか弱まっているかが分かります。

価格ではなく、騰落率で計算します。 どちらも上昇トレンドにある2つの価格は、日々の動きが無関係でも、高い相関に見えてしまうためです。

期間は保有時間に合わせます。 数日持つスイングなら日足の60〜250本、デイトレードなら1時間足の直近数週間が目安です。

重複リスクの防ぎ方(計算例)

口座残高が50万円で、1回のトレードのリスクを1%(5,000円)にしているとします。ユーロ/米ドルとポンド/米ドルの売りのセットアップが同時に出ました。どちらも、ドルが強くなれば利益、弱くなれば損失になります。

  • 別々の取引として数える: 5,000円ずつ、合計1万円のリスク。ドルが反発すると両方の損切りが同時にかかり、実質2%のリスクになります。
  • 1つの考えとして数える: 5,000円を2つで分け、2,500円ずつ。両方の損切りがかかっても、損失は5,000円(1%)に収まります。

新しいポジションを持つ前に、通貨ごとに「どちら側を持っているか」を書き出します。すでに持っている通貨の同じ側に重なるなら、既存のポジションの一部として、リスクを分けます。ロットの計算は ポジションサイズの計算 をご覧ください。

相関の使い方

  • 確認に使う: ユーロ/米ドルが上抜けたとき、ポンド/米ドルや豪ドル/米ドルも同じ方向なら、ユーロ固有ではなくドル安の可能性が高くなります。そのうち、形が最も明確な1つで取引します。
  • 逆行を警戒する: ユーロ/米ドルが上がっているのにポンド/米ドルが下がるなら、どちらかの通貨に固有の材料があるかもしれません。理由を調べてからにします。
  • ヘッジに使う: 負の相関のペアで部分的に打ち消す考え方があります。ただし、完全には相殺されず、スプレッドも両方にかかります。相関が崩れやすい急変時こそヘッジが必要な場面ですが、そこで効かないこともあります。損切りの代わりにはなりません。

相関を使うときの注意

  • 相関は過去の値動きの関係で、将来の値動きを約束するものではありません。
  • 中央銀行の政策決定などで、片方の通貨にだけ材料が出ると、普段の関係が一時的に崩れます。
  • 1回の計算値に頼らず、期間を変えて確認してください。

よくある質問

通貨ペアの相関とは何ですか?

2つの通貨ペアが同じ方向(正)または逆方向(負)に動きやすいかを、+1から-1で表したものです。

相関係数が0.8なら、80%の確率で同じ方向に動くのですか?

いいえ。測った期間の騰落率の関係の強さを表すもので、確率ではありません。

FXの相関係数は固定ですか?

固定ではありません。期間や時間足で変わります。このページの表でも、豪ドル/米ドルとNZドル/米ドルは1年で+0.83、3か月で+0.62でした。

相関の強い通貨ペアを同時に持ってよいですか?

可能ですが、リスクは1つの取引として数えるのが安全です。

クロス円の相関はなぜ高いのですか?

円が相手側にあり、円の動きの影響を同時に受けるためです。

相関係数はどうやって計算しますか?

日足終値の前日比の騰落率を、CORREL関数に入れます。

あわせて読みたい

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