インサイドバー(はらみ足)とは?見方・ブレイクの使い方と検証結果
インサイドバー(はらみ足)の見方と、親足のブレイクを使う3つの方法を解説します。EURUSD・GBPUSD・USDJPY・ゴールドの1,773件を調べた結果も載せています。

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インサイドバー(はらみ足)とは、直前のローソク足の高値と安値の内側に、高値・安値がすべて収まったローソク足のことです。直前のローソク足は親足と呼びます。値動きがいったん止まったことを示すため、次の足が親足の高値を上に抜けるか、安値を下に抜けるかを見て、エントリーを考える人が多いパターンです。このページでは、見方、使い方の例、そして当サイトが4つの市場で数えた1,773件の結果を説明します。
重要事項: 本ページは一般的な教育情報であり、投資の助言ではありません。FXは元本を超える損失が出ることもあり、利益を保証するものではありません。
インサイドバーの形
インサイドバーは、2 本のローソク足でできています。1 本目が親足で、勢いよく動いた大きめの足であることが多いです。2 本目がインサイドバーで、値動きが親足の高値から安値までの範囲に収まっています。見るのは実体だけではありません。ヒゲも含めて内側に収まっている必要があります。インサイドバーの高値が親足の高値を少しでも超えたら、厳密にはインサイドバーではありません。
よく出てくる形は次の 2 つです。
- 連続するインサイドバー: 同じ親足の内側に、ローソク足が何本も続けて収まる形です。値幅がどんどん小さくなるため、抜けたときの動きが大きくなることもありますが、待つ時間も長くなります。
- 窓開けがある場合: 日足では、週末の窓開けのせいで判定があいまいになることがあります。高値と安値が完全に収まっている場合だけを数える人が多いです。
なぜ注目されるのでしょうか。親足は活発な動きを、インサイドバーは「その動きを買い手も売り手も広げられなかった」ことを表します。値幅が縮んだあとは大きな足が出やすい、と考える人もいます。また、親足の高値と安値という、はっきりした 2 つの価格が手に入るので、エントリーと損切りの位置を決めやすいことも理由です。ただし、見た目で分かりやすいパターンほど、あとから見れば何でも当てはまって見えます。だから検証が必要です。
当サイトの検証方法
見栄えのよい例だけを選ばないように、パターンの定義をコードにして、該当するものを全部数えました。使ったのは、Yahoo Finance の 1 時間足価格(2024 年 1 月〜 2026 年 10 月。ゴールドは 2024 年 6 月〜 2026 年 10 月で COMEX 金先物)から作った 4 時間足です。インサイドバーは、直前の足の高値と安値の内側に高値・安値が収まった足で、親足は ATR(14) の 1 倍以上の大きさのものに限りました。ごく小さな足を除くためです。該当は EURUSD が 403 件、GBPUSD が 457 件、USDJPY が 480 件、ゴールドが 433 件で、合計 1,773 件でした。
それぞれのケースで、次の 2 つを調べました。
- 最初にどちらを抜けたか: 親足の高値か、安値か。
- 抜けたあとの伸び: 最初に抜けたあと、親足の反対側を抜ける前に、親足の値幅 1 本ぶんだけ先まで進んだか。
ATR は、一定期間の平均的な値幅を示す指標です。詳しくはATR の解説をご覧ください。
チャートで見る例

チャートの大きなローソク足が親足で、2 本の水平線がその高値と安値です。次の 4 時間足(10 月 30 日 04:00 UTC)は 2 本の線の内側に収まったので、インサイドバーになります。そのあと価格は親足の安値を下に抜けました。この抜けを売りで取ろうとする人は、安値を割ったところで売り、損切りをインサイドバーの高値の上か、親足の高値の上に置く、といった計画を立てます。
これは、たまたまきれいに終わった 1 つの例です。同じようにいく割合がどのくらいかは、次の節のデータで見ます。1 枚のチャートだけで手法を決めてはいけません。
インサイドバーの使い方 3 つ
1. 親足のブレイクで入る
最も基本的な方法です。親足の高値の上と安値の下に注文を置くか、抜けたのを見てから手動で入ります。先に抜けたほうの計画だけを使い、反対側は取り消します。損切りは、入る前に決めておきます。
- エントリー: 親足の高値の上に買いの逆指値、安値の下に売りの逆指値を置きます。約定前に価格が飛ぶと、不利な価格で約定すること(スリッページ)があります。指標発表の前後は特に起きやすい点に注意してください。
- 損切り: 親足の反対側(広い)か、親足の中間(狭い)です。スプレッド分の余裕を足します。スプレッドは、足の切り替わりや指標発表の前後で広がりやすくなります。
- 利確: 損切り幅の 1 〜 2 倍(1R 〜 2R)か、抜けた位置から親足の値幅 1 本ぶんの位置です。
2. 終値で抜けたのを確認してから入る
親足の高値または安値を、ローソク足の終値で抜けたのを見てから入る方法です。動きの一部は取り逃がし、損切りも遠くなりますが、一瞬だけ抜けてすぐ戻る「だまし」を減らせます。だましの形は流動性の掃除(liquidity sweep)と同じです。
3. 重要な価格帯・トレンドと組み合わせる
インサイドバーを単独の根拠にせず、タイミングを測る道具として使う人も多いです。たとえば、過去のサポートやレジスタンスまで押したところ、ディスカウントやプレミアムの範囲、上位足のトレンドと同じ方向、といった場所で出たものだけを使います。この文脈の効果は、当サイトでは検証していません。したがって、成績が良くなるとは言えません。実際の使われ方の 1 つとして紹介しています。関連ページはサポート・レジスタンス、押し目買い・戻り売り、マルチタイムフレーム分析です。
検証結果

4 時間足のインサイドバーの結果です。
| EURUSD | GBPUSD | USDJPY | XAUUSD | |
|---|---|---|---|---|
| インサイドバーの件数 | 403 | 457 | 480 | 433 |
| 最初に上へ抜けた割合 | 49.4% | 51.8% | 57.4% | 52.8% |
| 抜けたあと、反対側を抜ける前に親足の値幅 1 本ぶん進んだ割合 | 53.4% | 48.8% | 56.1% | 59.2% |
出典:Yahoo Finance の 1 時間足価格(2024 年 1 月〜 2026 年 10 月。ゴールドは 2024 年 6 月〜 2026 年 10 月、COMEX 金先物)から作った 4 時間足による OnForex の分析。
ここから読み取れることは次の通りです。
- 最初に抜ける方向は、ほぼ半々です。 49 〜 57% という数字は、数百件のデータで、偶然でも出る範囲です。USDJPY とゴールドは期間中に上昇したため、上に抜けた割合が高めなのは、パターンの効果というより相場全体の流れの影響が大きいと考えられます。
- 抜けたあとの伸びも、半々を少し上回る程度です。 最初に抜けたあと、親足の値幅 1 本ぶん進めたのは半分強で、2 つの市場は 54% 未満でした。1 時間足で同じ指標を見ると 53 〜 55% でした。
- この数字だけで優位性があるとは言えません。 取引コスト、ノイズの内側に置いた損切り、そして「反対側を抜ける前に 1 本ぶん進めたか」という調べ方が、実際の損切り位置を考えていない点が影響します。実際に使う手法は、自分のエントリー・損切り・利確のルールで検証し直す必要があります。
正直にまとめると、インサイドバーは「いったん止まった場所」と「はっきりした 2 つの価格」を教えてくれますが、当サイトのデータでは、どちらに動くかまでは教えてくれませんでした。役に立つ場面があるとすれば、それは足の形ではなく、文脈とリスク管理から生まれます。
数字を使った例
以下の価格は説明用で、上のチャートの実際の価格ではありません。EURUSD の 4 時間足で、親足の高値が 1.1200、安値が 1.1140(60 pips)で、次の足がインサイドバーになったとします。上位足が下降トレンドなので、安値を割れたら売る、と事前に決めてあります。
- エントリー: 安値の 1 pip 下、1.1139 に売りの逆指値を置きます。
- 損切り: 親足の中間(1.1170)に、スプレッドとノイズ用の 3 pips を足した 1.1173 です。損切り幅は 34 pips になります。
- 利確: 抜けた位置から親足の値幅 1 本ぶん下の 1.1079 です。60 pips で、約 1.8R になります。
- ロット数: 口座 1,000 ドル(約 15 万円)で 1% のリスクなら、損失は 10 ドルです。EURUSD の 1 pip の価値は 1 ロットで約 10 ドルなので、10 ÷(34 × 10)で約 0.03 ロットです。
損切りの置き方で、数字がどう変わるかに注目してください。親足の中間に置くと損切りは近くなり、ロットを大きくできますが、中間は価格が戻りやすい位置なので、付きやすくなります。親足の反対側に置くなら、損切りは 60 pips に余裕を足した幅になり、同じ 10 ドルのリスクだと約 0.016 ロットです。どちらが合うかは、計画と値動きの大きさ次第です。詳しくは損切りの置き方とポジションサイズの計算をご覧ください。また、当サイトの「ランダムなエントリーに損切りを置く」検証では、ATR の 1 倍の距離の損切りは、24 時間以内に約 73 〜 78% の確率で付きました。通常のノイズより近い損切りは、見立てが合っていても触れられやすい、ということです。
よくある失敗
- インサイドバーを全部取ってしまう。 親足が数 pips しかないと、スプレッドの影響が大きすぎます。検証のように、ATR の 1 倍以上など、最低の大きさを決めましょう。
- 抜ける前に入ってしまう。 内側でどちらかを当てにいくのは、上のデータの通りほぼ半々の賭けで、確認もありません。
- だましを考えていない。 親足を少し抜けて戻ることはよくあります。終値で確認する、リテストを待つといった方法で減らせますが、なくなりません。
- 損切りを親足ぎりぎりに置き、余裕がない。 スプレッドやスリッページで早く付いてしまいます。指標発表や日付変更の前後は、スプレッドが広がります。
- 強いトレンドに逆らって使う。 強い動きの途中の休みは、同じ方向にまた動くことがよくあります。先にマーケットストラクチャーを確認してください。
- スクリーンショットの例だけで判断する。 きれいに決まった数件だけを見るのは、生き残ったものだけを見る偏りです。自分のルールをバックテストで確認しましょう。やり方はバックテストの解説にあります。
ほかのローソク足パターンとの違い
インサイドバーは「値幅が縮む」2 本のパターンで、包み足(エンゴルフィング)やピンバーは「反転っぽい形で終わる」パターンです。比べるなら、包み足の解説、ピンバーの解説、ローソク足パターン全体の概要も読んでください。ブレイクで入る考え方全般はブレイクアウト戦略にまとめています。どのパターンを使うにしても、続けられるかどうかはリスク管理で決まります。ローソク足を文脈の中で見る方法はプライスアクションの解説が参考になります。
練習のチェックリスト
- デモ口座のチャートで 2 週間、ATR の 1 倍以上の親足を探し、インサイドバーを全部記録する。
- 最初にどちらを抜けたか、終値で抜けたかを書き留める。
- 抜ける前に、損切り・利確・ロット数を書いておき、結果と見比べる。
- 記録を見直し、トレンドや価格帯のフィルターが、全部を取る場合より役立ったかを確認する。
重要事項: 本ページに掲載する Exness(運営会社 Nymstar Limited)は、2023年4月21日付で金融庁から無登録業者として警告を受けています。無登録業者との取引では、出金拒否などのトラブルが起きても日本の法令による保護を受けられないおそれがあります。当サイトは紹介リンクから報酬を受け取ることがあります。FXは元本を超える損失が出ることもあり、利益を保証するものではありません。
Exness の公式情報
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