ブレイカーブロックとは?OB・ミティゲーションとの違い
ブレイカーブロックの意味、失敗したオーダーブロックから生まれる仕組み、OBやミティゲーションブロックとの違い、引き方、注意点を解説。独自データでOBの失敗率も紹介します。

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ブレイカーブロックとは、失敗したオーダーブロック(OB)のことです。価格がゾーンを終値で抜けたあと、そのゾーンを反対側から見ます。強気OBを下に抜けたあと、価格が下から戻ってくれば抑えに、弱気OBを上に抜けたあと戻ってくれば支えになるかを観察します。「役割が反転したゾーン」を表す呼び方であり、予測ではありません。なお、当サイトではブレイカーが機能する割合は測っていません。
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このページでは、ブレイカーができる仕組み、OBやミティゲーションブロックとの違い、引き方、注意点を説明します。OBが初めてなら、先にオーダーブロックをご覧ください。
ブレイカーブロックができる仕組み
最初は普通のOBです。構造を壊した動きの直前にある、逆色の最後のローソク足でした。**BOS(Break of Structure)**はトレンド方向に直近のスイングを終値で超えること、**MSS(Market Structure Shift)**は逆方向に初めてスイングを終値で超えることです。詳しくは市場構造で説明しています。
弱気ブレイカーができる流れは次のとおりです。
- 強気OBができ、そこから価格が上昇する。
- 価格が戻ってくるが、今度はOBを終値で下に抜ける。OBは失敗した。
- 多くの場合、OBの上で支えていた直近のスイングローも割れ、構造が変わる。
- その後、価格が下から壊れたゾーンへ戻ってくる。
- このゾーンが抑えになるかを見る。OBで買っていた人は含み損になっており、建値付近で売って撤退する可能性があるためです。
強気ブレイカーはその逆で、失敗した弱気OB、上への抜け、ゾーンへの上からの押し、という流れです。

チャートは、強気OB、その下への終値での抜け、下からの戻り、そして下落という流れを示しています。説明にうまく合う例を1つ選んだものです。実際には、戻ってこない失敗ゾーンも多く、戻ってきて再び抜けられるものもあります。
ブレイカー・ミティゲーションブロック・OBの違い
これらの言葉はゆるく使われ、発信者によって定義が少しずつ違います。区別の目安を表にしました。
| オーダーブロック | ブレイカーブロック | ミティゲーションブロック | |
|---|---|---|---|
| 状態 | まだ抜けられていない | 終値で抜けられ、役割が反転 | リクイディティを取る動きを伴わずに壊れたゾーン |
| 見方 | 支え(強気)または抑え(弱気) | 失敗した強気は抑え、失敗した弱気は支え | ブレイカーと同じ反転の考え方 |
| よくある説明 | ゾーンで注文が待っている | 含み損の参加者が建値付近で撤退する | リクイディティを取っていないため反応は小さめ、と説明される(当サイトでは未検証) |
ブレイカーとミティゲーションブロックの違いは、構造が変わる前にリクイディティスイープがあったかどうかで説明されます。スイープとは、スイングハイ・ローを超えて、そこにある注文を取り、終値で元の範囲に戻る動きです。どちらの呼び方か迷っても、売買にはあまり影響しません。重要なのは、ルールを決めて一貫して使うことです。
ブレイカーの引き方
- 元のOBを引き、高値と安値を決めます。
- ゾーンの反対側を終値で抜けるのを待ちます。 ヒゲだけで抜けた場合は失敗ではありません。
- 構造が変わったか確認します。 近くのスイングも新しい方向へ終値で抜けたかを見ます。
- ゾーンを右へ伸ばし、戻りを待ちます。
- レンジの中での位置を確認します。 弱気ブレイカーは、プレミアム側にあるほうが整合的です(プレミアム/ディスカウント)。
- SLを決めます。 ブレイカーの反対側の端の外に、余裕を持たせます。当サイトでは ATR(14) の0.2倍を使っています。ATR は直近14本の平均的な値幅です。
説明用の計画例
次の数字は計算を示すための仮のものです。ドル円で、149.60〜149.80の強気OBが失敗し、価格が149.75まで戻ったとします。ここで売りを考えるなら、SLは150.00(エントリーから25pips)、利確は149.25(50pips、つまり2R)です。
口座が1,000ドル(約15万円)で1%(10ドル)のリスクなら、10 ÷(25pips × 1ロット1pipsあたり約6.7ドル)≒ 0.06ロットです。円が絡む通貨ペアのpips価値は為替レートで変わるため、サイジングの前にプラットフォームかpips価値の解説で確認してください。
リスクとよくある間違い
- 失敗したゾーンをすべてブレイカーと呼ぶ。 価格は一日中レベルを抜けます。ブレイカーには、はっきりしたOBと構造の変化が必要です。
- ゾーンの外にSLを置かず、最初のタッチで入る。 失敗したゾーンは2回戻ることも多く、端に置いたSLは狙われやすいです。市場の始まりや指標の前後では、ヒゲやスリッページが普通に起きます。数pipsのスプレッドが小さいSLの結果を左右します。
- 一度失敗したことを忘れる。 そのゾーンが機能しなかったから、ブレイカーなのです。新しい方向で機能する保証はありません。
- 大きなトレンドと逆に入る。 日足の強い上昇トレンドの中の弱気ブレイカーは、不利な条件です。
- 検証しない。 OBは触れたあと約48〜53%しか機能しなかったので、失敗は普通です。失敗がブレイカーの元になりますが、反転後のゾーンが機能する割合の数字は当サイトにありません。自分で30〜50例をRで記録してください。

当サイトのデータとの関係
出典:OnForex が Yahoo Finance の1時間足を分析(2024年1月〜2026年10月。ゴールドは2024年6月〜2026年10月、COMEX金先物)。OBの検証では、価格が触れたあとOBが機能した割合は、EURUSD 49.7%、GBPUSD 47.7%、USDJPY 53.1%、ゴールド 50.4% でした。残りはOBを終値で抜けられたものです。この「抜けられたケース」がブレイカーの出発点ですが、そのあとの動きは検証していないため、ブレイカーの成功率は主張しません。ブレイカーの勝率として他で見かける数字は、手法が示されていない限り、慎重に扱ってください。
使い方のまとめ
落ち着いた使い方は次のとおりです。まず構造を整理し、構造が壊れたあとにだけOBを引き、失敗したものを記録し、その失敗ゾーンを戻りの候補として、フェアバリューギャップやリクイディティと合わせて観察します。リスクは一定にし(1トレードのリスク、損切り)、記録を残します。関連記事:SMC(スマートマネーコンセプト)、プライスアクション。
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